新しいスキルを手に入れたかったり新しい物事始めたかったりする際に、いざ実行しようとすると、なかなか手をつけられないことがあると思います。これは生来の資質もありますが、それ以上に今現在のあなたの置かれている環境が、原因になっている可能性があります。
身の回りを見てみると、物に溢れかえっていたり、友達との約束などで予定が全て埋まっていたりしないでしょうか。今あるモノを捨てて新しいことに挑戦しましょう。
モノを捨てるという慣習を持ちましょう
新しいことを始めようと思えば、それと同時に今あるものを捨てる必要が出てきます。荷物でいっぱいになったカバンには、新しく何かを入れることは出来ません。何かを増やしたい初めたいと思ったら、まずは捨てることを考えていきましょう。
また、今の生活に満足している人でも、 定期的に物を捨てて新しい空気を入れていかないと、考え方や気持ちが停滞してしまい、保守的になってしまいます。若手のエースだった社員が、管理職に就くとともに、毒にも薬にもならないただの課長になってしまったり、上司のイエスマンになってしまうのは、よく聞く話です。新陳代謝のなくなったものは、個人でも組織でも衰退する運命にあります。
昔は100メートル10秒を切ることは前代未踏のことでしたが、時代とともにそれは難しくても不可能なことではなくなりました。社会のテクノロジーや技術は日進月歩です。そうなると、成長しないことは、相対的に下落しているのと同じことになります。
常に成長し続けるためにも、学ぶ気持ちを忘れないためにも、意識的に今あるものを捨てて、新しい風が入ってくる慣習を持ち続けた方がいいでしょう。
1日1つ「捨てる」
僕の実践しているやり方は 1日一つ、ゴミ以外の何かを捨てるという慣習です。それはデスクに差しっぱなしだったもう使わない書類の束でもいいですし、 古くなった仕事着とかでも構いません。
捨てる物が思いつかなかったら、簡単な個人の裁量で止められる無駄な仕事をひとつ無くす、とかもいいと思います。
大事なのは、現状維持という環境を意識的に崩していくことです。仕事の実績や人間関係、コレクションなど、ある程度積み上がったものにたいして人は無意識に価値を見出してしまいます。たとえ人から見たらゴミの山でも、当人には捨てられない大切なものに見える事が多々あります。
何も考えなかったら、そのまま特に意味もなく残っていたであろうものを捨てることで、新しいことが入ってこられるだけのスペースを、意識的に作っていきましょう。
「捨てる」事で得られる効果
物を意識的に捨てていくことで 得るものとしては、新しいものを入れることができるスペースが確保確保できるということがあります。その他に、今手元にあるものを選別していくという効果もあります。
昔恋人からもらった今は使っていない万年筆なんかは、本当に机の下に置いておくべきものなんでしょうか。 物を残していることで、本当は捨てるべきだった過去の未練なども捨てられずに残してしまっているのではないでしょうか。
1日一つ物を捨てていくだけで、自分のためになるものだけに囲まれて過ごすという生活が、自然と実現できるようになります。
先にも書きましたが、今現在ベストな状態であっても、時の経過とともに劣化していくことは間違いありません。今のベストを保つためには、新陳代謝を保つことを心がけ、今あるものを捨てることを意識するべきなのです。
また、捨てるという行為は”いらない物”だけに当てはまるものではありません。必要のない仕事や惰性で続けている人間関係、中途半端なキャリア、すべてが捨てる可能性はあります。
もちろん闇雲に捨てるなんていうことは必要ありません。ただ、今あなたが築いてきたキャリアや人間関係自体が、行き当たりばったり作れたものではないでしょうか。それらがすべてかけがいのない素晴らしいものであるということはまずないでしょう。
整理整頓は家の中や仕事のデスクだけで収まるものではありません。捨てることによって新しいキャリアや人間関係が手に入る可能性もたくさんあるということを忘れては行けません。一度しかない自分の人生です。悔いのない人生を送るためには、捨てるということを恐れない、そういう人間になりましょう。