「君は、この会社に向いてないね」
新入社員の頃に、職場の意地悪な先輩から言われた経験があります。そう言われて、社会人になったばかりで何も知らなかった僕は、シュンとなってしまいました。
ですが今思うと、全く気にすることはありませんでした。
社会人になったばかりで、何も出来ないのは当たり前です。
そもそもの話として、仕事の向き不向きとあなたの能力は関係ありません。
むしろ、向いていない仕事に就いてしまったと思ったら、真面目に転職を考えてみましょう。
仕事が出来る=優れているわけではない
職場で仕事が出来る人は、周りから頼られます。
頼られている様子を見て、職場に入ったばかりのあなたは。「この人は有能な人なんだなあ」と思うでしょう。
ですが、それは半分正解で半分不正解です。仕事ができる人は2つのパターンに分かれます。
1つは、本当に有能な人。コレは全体の少数しかいません。10人仕事ができる人がいたとしたら一人ふたりいれば良いほうでしょう。
仕事の本質が分かっているため、どんな仕事でも優秀にこなします。日々の勉強を怠らず、人当たりも良い、違う職場違う仕事についてもすぐにキャッチアップしてバリバリ仕事が出来ます。
残りの人は、その仕事に偶然向いていた人です。
偶然仕事がうまく出来た人は、その会社その職場だから仕事が出来るだけです。
たまたま得意先と気があった、職場の人間関係が上手く言ったなどの偶然の産物で、そこで粋がっています。
新人にあれこれ口出しするのは、こういうタイプばかりです。
これは、自身のないことの裏返しです。
新人が来たことによって、今まで上手く回ってきた自分の立場が脅かされることを恐れているのです。その為、新人にちょっかいを出して自分は偉いんだぞ、優秀なんだぞと自分の存在をアピールしているのです。
まるっきりゴリラのマンティングですね。
会社には「適者生存」が働いている
チャールズ・ダーウィンの考え方に「適者生存」というものがあります。
簡単にいえば、その場所で一番多い種こそが、その環境にもっとも適用している「最適者」だということです。また、ここでいう「最適者」は周りの主の中で最も強いわけでもなければ、最も優秀なわけでもありません。ただ、一番多く生き残っているだけです。
会社にこれを当てはめて考えます。
そうすると、会社で評価される資質は、ただその会社に向いているかどうか、それだけになります。能力の高さやコミュニケーション能力は全く関係ありません。
会社の風土(業界慣習、社風、人間関係など)が合うか合わないか。
ただそれだけが重要なのです。そして、向いている向いていないと社員の優秀さは、まったく関係がないのです。
向いていないと思ったら、すぐに離れよう
仕事ができる一方で、人格が最低の人がいます。一方で仕事がイマイチでも、プライベートの趣味では周りから一目置かれている人もいます。
要するに、職場での仕事の出来不出来と、あなた個人の能力にはまったく関係がないのです。
あなたの優秀さを発揮するためには、あなたが合う会社・職場に入ることが大事になります。仕事をする意識の片隅に、「この仕事で本当に良いのだろうか?」という問いは常に持ち続けましょう。
昔は3年は石にかじりついてでも頑張ろうと言われていましたが、人材の流動化が活発になった現在では、決断は速いほうがいいでしょう。
そういう意味で、会社を離れる準備として、転職エージェントに申し込んで情報収集するのは、常日頃からやっておくべきことです。
所属している会社(もっと言ってしまえば、職場のうまの合わない上司)からの評価という一面的な見方ではありません。
あなたを「商品として売り込めるか」というエージェントの冷静な目線で評価されるのは、自分を見つめ直すいい機会になります。
エージェントを使い慣れていないのでしたら初めは、こちらと
マイナビエージェントに登録しておくと良いでしょう。
何かを捨てることはとても辛いことです。でも、あなたが幸せになるために必要なのは、捨てる為の一瞬の勇気です。
無理して仕事を務めているという事は、一日の大半を自分の嫌いなことで埋めてしまうという事です。一日8時間を嫌なことで過ごすということは、単純に考えて人生の三分の一を嫌なことに費やすことになります。
一方で、好きなこと向いていることで頑張れっている人もいます。そういう人は仕事が楽しい分、他の時間も充実しています。
自分の人生を豊かに暮らす為にも、一瞬の勇気を出してみましょう。